友情とは
男女の友情、というものほど
この世の中で信じられないものはない。
そんなもの、
この世には存在しないと、思っている。
一線を超えていないからこそ、
その姿はいつまでも心に残り、棲み続ける。
何か不都合が起きた時のお守りかのような、
棲み続けて、息をし続ける。
”私たちは、友情関係だ”
そう思っているのは本人たちだけで、
棲み続けているのは、事実だ。
視界の中で棲み続けるのと、
心に棲み続けるのは、全く違う。
心に居続ける方が、タチが悪い。
都合の良い時に引き出してきて、
プラトニックだと言い張るのだろう。
男女の友情なんてものは、
片方が一生、片思いをしているだけ。
たとえそれが、
昔に振られた関係だとしても、だ。
時が経ち、もう片方が
片方の一生モノの片思いに気づいたとき、
浮気だろうと、不倫だろうと、不貞だろうと
2人だけの世界に、深く、溺れていくのだろう。
男女の友情なんて所詮は戯言だ。
その戯言全てを、燃やしてしまいたい。
一生、その心に棲まうそれを、灰にしたい。
そう、思っている時点で
私は一生、心には棲めないのだろう。