こ と ほ ぎ 。

ふとした日常の、何気なく感じた、そんなことをつぶやいています。

くらやみ。



好きでしていたことじゃない。

そう、せざるを得なかった状況が

それを、選ばざるを得なかった現実が

そこに存在していただけのこと。



言葉を造って、心を殺して

得たものはすぐに消えていく。

時には罵られ、馬鹿にされ、

何にもならない日もあって

賑やかな外の声が煩くて、羨ましくて

ビルの隙間の朝日を

ぼんやり眺めながら

家まで続く真っ直ぐな道を

何も考えずに、とぼとぼ歩く。


楽しそうな顔を見て、

苦しいも悲しいも言えずに押し殺して

自分を造って笑うだけ。


帰りたい。

友達に会いたい。

家族に会いたい。

苦しい。やめたい。逃げたい。




あの時の、そんな気持ちが

ふつふつと湧いて、止まらなくなって

その場に居られずに

ただひたらすら、とぼとぼ歩いた。

ぽろぽろ溢れるものを拭いながら

とりあえず、歩いた。


桜が綺麗だった。

立派なお家から洩れる灯りが綺麗だった。


夜道も悪くないな、と思った。

心が少し、落ち着いた。



どうやら、暗闇は

心を落ち着かせる作用も、あるようだ。