こ と ほ ぎ 。

ふとした日常の、何気なく感じた、そんなことをつぶやいています。

猫バカの所以。

 

私は、大の猫好きです。

昔から生き物は好きですが、特に、猫。

あの、ツン、とした態度と自由さ、気ままさが

たまらなく可愛く、また、羨ましいのです。

 

どちらかといえば、

犬は「生きてるぞーーーーー!!!!」という感じ。

猫は「・・・で?」という感じ。

「生きている」ことに媚びず、関心を持たず、

好きなときに食べ、好きなときに眠り、

ただ毎日を過ごしている感じ。

(完全に独断と偏見です。)

ですが、その無表情の先に

「わたしは、わたしを生きています」という、

確固たる信念のようなものを感じます。

だからこそ、

尻尾がぴーん、としていたり、

ビビビッと動いていたりすると、

ふふふっ、と笑えてしまいます。

表情には全く出さないけれど、

感情があるのだなぁ、とたまらなく嬉しくなります。

 

私は約2年前に保護センターから譲り受けた猫と

一緒に暮らしています。

歴代飼ってきた猫の中で、一番甘えん坊です。

実家では、祖母がシャム猫好きだったのですが、

死んでしまった時の自分の経験から、

猫を飼うことに反対でした。

しかし、ひょんなことから捨て猫を引き取ることになり、

来る日も来る日も説得し、祖母は折れてくれました。

推定生後2か月程度。そこから、5年間一緒にいました。

実家は田舎なので、もちろん屋内外を行き来し、

病院にもロクに連れて行ったことがありません。

それでも元気に暮らしていた、気がします。

亡くなったのは、突然でした。

少し離れた畑で、ポツン、と一匹、冷たくなっていたのを

近所の人が見つけてくれました。

何もできなかった自分が、情けなく、悔しく、悲しく

もっと可愛がればよかった、幸せにしてあげればよかった、と

亡骸を抱きしめたまま、涙が出なくなるまで泣きました。

19歳の、まだ肌寒い頃でした。

その子の冷たく硬い体の感触は、今でも忘れることができません。

就職し、お給料をもらい、また猫を飼うことがあれば、

天寿を全うするまで一緒にいよう。幸せにしてあげよう。

そう決めたのです。

 

家族には「猫バカ」と言われますが、それで良いんです。

一緒に置き、ご飯を食べ、遊び、一緒の布団で眠る。

19歳の頃に望んでいた今があります。

気ままに甘えてくる、愛猫は

私が不安な時、悲しい時、いつでもそばにいます。

嬉しい時は、膝の上に乗ってゴロゴロと喉を鳴らします。

これを書いている今も、

拳ひとつ分離れたところから、私を見ています。

 

この子がいるから、明日も頑張れる。

あと19年、一緒にいようね。